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生まれて初めて「私の中の絶望を描いてみたい」と思えた時、なぜだかとても嬉しかった。これまで明るく前向きな作品を手掛けてきて、初めて自らの絶望と向き合えたと思えたから。

描き始めたらどんどん自分のことが好きになって、「これが私だ！」と思える作品ができた。

初めてダークカラーだけで仕上げ（これまで黒い色は使わないと決めていた）自分自身を曝け出すことができた、と思えた瞬間、横の棚に肘が当たって棚から金粉が吹きこぼれてしまった。

黒色だけのキャンバスに金粉が撒かれた時、「あぁもう絶対に絶望だけでは生きていくことにはならないのだ。むしろ絶望に深まれば深まるほどこの魂は輝いてしまうのだ」と感じた。

初めて絶望を描くと決めて描いた作品は、私の中で一番光を帯びる作品となった。

そして奇しくもこの原画を購入されたお客様は、このエピソードを知らないのに全く同じことが起きているタイミングに購入された。作品にまつわるお話はとても面白いことばかりなのでそれもいつか書き記したい。

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というわけでSOLD OUTです。